ふと気付いたことがあります。

 私が以前からギターで弾いているアフリカ系アメリカ人の音楽であるブルーズ。ちょっと細かい話ですが、音階にはインターバルというのがありまして、いわば二つの音の距離とでもいうものです。例えばドとレのインターバルは長2度、ドとミ♭は短3度、ドとミは長3度という具合になっています。ここでドとミを同時に鳴らすと明るい響き、ドとミ♭を同時に鳴らすと暗く響くように感じます。ピアノがあれば簡単に確認できます。ところが先述のブルーズ、特にギターで演奏される場合には、短三度を弾いた後で軽く弦を引っ張り上げることで音程を少しだけ上げる方向へ『ずらし』、暗い響きから明るい響きへ無段階的に変化させることがよくあります。ただし上げ幅は短3度から長3度までの間隔 = 半音 ではなく、その中間位、よって聴いていると、暗い響きから明るい方に向かってちょっと上向いたところ、完全に明るくなるちょっと手前でスパッと止める・・・そしてリズムはそれに合わせて前のめりになったりグッと溜めたり、わざと『ずらす』・・・それが言葉にはしづらいブルーズフィーリングになっています。これは半音ごとに鍵盤1つ割り当てられたピアノや、メトロノームにぴったり合わせた演奏では出来ないことですね。



















で、もうひとつ。ここのところずっとグンデルというインドネシアの民族楽器に取り組んでおりまして、これが演奏するのがかなり難しい代物なのですが、4台 / 4人で一組になり音を重ねたり織り込んだりしていきます。問題はその4台の楽器の音程、これが一台一台微妙に『ずれて』いるのです。最初は南国的おおらかさか、いい加減、とも思ったのですが、私の師匠によるとそうではなく、楽器の製造時にかなり音程調整にシビアで、わざと『ずらして』いるとのこと。理科の「音」の単元で、音を波線で表したオシロスコープ画像が出ていたと思いますが、音程がほんの少しずれている二つの音が重なると、波の山と谷がぶつかって音が弱まったり、山と山、谷と谷が重なって音が強まったり、ほぼ同じ音が2つ出ていて、それが「うねり」を生み出すのです。一台だけで演奏していると、慣れるまでは音程の『ずれ』が気になって仕方がありませんでしたが…。

















 ところで、現在一般的に聴くことが出来るポピュラー音楽は、使われている楽器の音程はチューナーという機械で正確に調整済み、また録音した後からでも、人の歌声でさえ、音程、リズムも 1/1000単位で細かく修正可能、そうしてとにかく正確に作られています。日本のヒットチャートを賑わしている曲の大半は、正確さでは世界一なのではと思います。
 一方、私が好んで聴いたり演奏したりする、先に述べたブルーズや民族音楽は、正確さは程々、というよりは正確さを後回しにしてでもフィーリングやうねりを大切にしている『ずらした』音楽なんですね。
 もう『ずれて』いないと味わえないものを知ってしまったので、正確過ぎると味気なく、面白くなくなってしまいました。そう、私は『ずれ』を賛美します!!!
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