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 今年も受験生の皆さんが無事に入試を終えることが出来ました。本当にお疲れ様でした。
中学2年生と受験を予定している小学5年生の皆さんにとっては大事な1年間のはじまり
となりましたね。油断していたらあっという間に過ぎてしまいます、気を引き締めていき
ましょう。


 さて今回は誰もが一生身近に感じながら、普段は意識されることもない
『時間』についてお話してみたいと思います。 


 皆さんは、学校や塾での授業時間(40〜50分)が日によってあっという間に感じたり、
長〜く感じる、といった経験をしたことはありませんか?まさか・・・いつもだよ!なんて
言わないですよね?

時計は常に正確な時間を刻んでいますが、ヒトが感じている時間(体感時間)はさまざまな
要因で変化すると言われています。例えば感情、楽しかったりリラックスしているときには
実際の時間よりもあっという間に感じてしまい、つまらなかったり緊張状態にあると時間が
経つのが遅く長〜く感じてしまうようです。

また、集中の度合いによっても変わります。深く集中していると速く、別のものに気を取ら
れていると遅く感じるらしいですよ。「早く休み時間にならないかな〜」なんて考えている
人は、できるだけリラックスした状態で余計なことは考えず、これは楽しいことをしている
んだ!と思い込むようにすると授業があっという間に終わるかもしれませんよ。



 この体感時間の話ですが、なにもヒトだけに限った話ではないんです。

「寿命を心臓の1回の鼓動時間で割ってみると、哺乳類ではどの動物でも、一生の間に心臓
は20億回打つという計算になります。物理的時間で測れば、ゾウはネズミより、ずっと長生
きです。ネズミは数年しか生きないが、ゾウは100年近い寿命をもちます。しかし、もし
心臓の鼓動を時計として考えるならば、ゾウもネズミもまったく同じ長さだけ生きて死ぬ
ことになるともい言えます。小さい動物では、体内で起こるすべての現象のテンポが速いの
だから、物理的な寿命が短いと言っても、一生を生き切った感覚は、意外とゾウもネズミも
変わらないのではないか。」

これは本川達雄氏の「ゾウの時間ネズミの時間−サイズの生物学−」(1992年 中央公論社刊)
からのお話。
どの哺乳類も鼓動の総回数が同じということにも驚きですが、なるほど鼓動が速いネズミの
ような小さな動物は血流量も緊張状態にあるときと同じように多いでしょうから時間は長〜く
感じているのかもしれませんね。

ちなみにこの鼓動時間による計算方法をヒトに適用すると、その寿命は26歳前後になってし
まうのだとか。しかし近年の日本人の平均寿命は83歳で世界ランキング第一位。世界の国々
で平均してもおよそ70歳ですからおやっと思いますが、これは医学や医療技術の進歩によって
人間がその寿命を延ばしてきた結果なんです。



 次は時刻と暦のお話。

現代に生きる私たちにとって、一日は24時間で一時間は60分、これは常識ですよね。
でももしあなたがタイムスリップして昔に、例えば江戸時代に行ってしまったとしたら・・・
残念ながらこの常識は通用しなくなってしまいます。

江戸時代には日の出と日没を基準とした『不定時法』というものが使われていました。
日の出のおよそ30分前を明け六つ、日没のおよそ30分後を暮れ六つとし、その間昼夜をそれ
ぞれ六等分し一刻(いっとき)としました。つまり一日を12の刻に分けていたのです。

それぞれの時刻の呼び方には十二支(干支)と数字を使っていました。
怪談で呪いのわら人形を木に打ち付ける『丑の刻(うしのこく)』参りや、3時のおやつの語源と
なった午後2時〜3時の『八つ刻(やつどき)』など今でもその名残を見ることが出来ます。

ところで、日の出と日没を基準にするということは・・・
一刻の長さが昼と夜、そして季節によって変わってしまうということです。そう、これこそが
『不定時法』と呼ばれる理由なんです。冬は太陽が出ている時間よりも夜の方が長いので、
一刻の長さも夜の方が長くなる、といった具合です。電灯なんてない時代、日が沈んで暗く
なったら活動できませんから、現代人よりも太陽の動きを重要視していたのですね。

明治になると欧米の影響で一日を24時間に等分する、現在と同じ『定時法』が導入されます。
このとき、時刻制度の変更に合わせて暦(カレンダー)の制度も変更されました。これまでの
太陰太陽暦(天保暦)から太陽暦(グレゴリオ暦)への変更です。

  太陰太陽暦●新月が満ちてまた新月になるまでを一ヶ月とするもの。平年は12ヶ月で
        一年とするが、354日しかない(11日短い)ので3年に一度、閏月を
        挿入し13ヶ月を一年とする。日本では飛鳥時代からずっとこの暦法を
        使用していた。

    太陽暦●太陽が黄道の春分点を出てから元の位置に戻るまで(つまり地球が太陽の
        周りを一周公転する間)を一年とするもの。12ヶ月(365日)を一年
        とする。実際の公転周期は365日よりも4分の1日長いため、修正のため
        に4年に一度、閏日を2月の終わりに挿入する(この年を閏年と呼ぶ)。
        現在の暦として使用している。

実際には、『明治5年12月2日の翌日を、明治6年1月1日とする』といったものでした。
政府がこれを発表したのが11月のことですから、みんな大慌てだったでしょう。なにしろ
お正月が1ヶ月も早まってしまうんですから。この年の9月に開通したばかりの鉄道も
いい迷惑です。

でもこのタイミングでの改暦、実は財政難に陥っていた明治政府の一計でもあったんです。
当時、政府の参議であった大隈重信(立憲改進党を作る人!)の回顧録にこうあるそうです。

   。隠卸遒錬夏間しかないからお給料はなしでいいよね?
   ¬声6年は閏年(閏月が入り13ヶ月間となる)だからお給料を13回払わなきゃ
    ならない予定だけど 改暦しちゃえば12回で済むよね!
   5賣颪世硲韻硲兇良佞日は休日だったんだけど、これだと休日が多すぎるよね。
    改暦したら休日は日曜日だけになるからみんなしっかり働こうね!  

黒い!黒すぎるぞ大隈重信!やはり一角の人物、頭が回るというかなんというか・・・。
新しい制度には必ず、誰かしらの思惑があるものですよ、覚えておきましょう。



さて、『時間』に関する興味を持ってもらえそうな話をしていたら思わず長文になって
しまいました。まだまだ面白い話はたくさんあるのですが、この辺りで筆を置くことに
しましょう。

皆さんの貴重な『時間』をこれ以上奪うのは申し訳ないですから。
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